―コイツ目が輝いてる……

「かんかん橋」で大きく見た目を変えるのはまず権藤木、ついで美津井さんだが、萌も最後の7話くらいでは顔が変わっている。草野漫画のキャラクターには大きく分けて目が丸い人物と切れ長の人物がいると思うのだが、萌は丸い目からつり目に変化するのだ。これは最終形態に進化したというか不二子の能力を完全に身につけたことを表しており、これが59話での勝利へとつながっていくのだと思っているが、*1しかし23話から25話あたりで口元をゆがませることで目がいっちゃっていることを表現した巧みさには及ばないと思う。……萌……お前 本当に萌なのか? 草野誼の絵はこういうところが面白くて、権藤木なら目頭の縦線で眉間にしわを寄せていることを表している。*2

 

 

*1:さりげなく描かれているが、59話では千春とトキ子の対決に先立って萌と不二子の間で最後の対決が行われている。ここで不二子が敗北を認めたことで、トキ子との関係が不倶戴天の敵から嫁に打倒された姑同士という関係に変化する。

*2:もっとも、眉間にもしわが描き込んであるコマもあるから何となく目つきが鋭かったり沈んでいたりする感じを表しているのかも知れない。権藤木は襟足のおくれ毛も丁寧に描かれていて、作者にとってこの人は何なんだと思うことがよくある。向井さんの謎の横に跳ねてる毛を後ろ姿であっても描いてたりするから、要するに丁寧に絵を描く人なのかも知れませんが。