出典注記は敬意の問題なのか

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「敬意」「失礼」「狡賢さ」といった言葉を連発しているのが気になる。

他者が苦心して紡ぎだした言葉を、きちんと言及せずに、あたかも自分が紡いだかのように書く行為は、「剽窃(plagiarism)」であり、学術的行為として唾棄すべきものです

剽窃行為は、そうした知的活動の積み重ねを蔑ろにする知的軽薄さ、愚かさを露わにしているのです

ということだが、Webサイトや学術論文など無料公開された文章について出典を示さずに引用するのが駄目なのは、誰の意見なのかはっきりしないと読者が検証する際に混乱するからではないのだろうか。書き手が苦心したかどうかは関係ないと思う。

これら「キュレーション型剽窃」がとくに悪質と感じるのは、他人の文章をそのままパクる部分もありますが、元の文章の一部を変えたり、つまみ食いをしたりすることで、「自分の文章だ」感を出そうとしているように見える

とも言われているが、このように切り貼りのままではなく加工してしまうのも、議論の正確性ではなく「ズルさ」や「敬意」を問題にしているからそうなるのだろう。