人間を人間として見ることの出来ない人間

mainichi.jp

動画は見ていないので記事で読んだ範囲のみで書く。

教授との恋愛も問題なのだろうけど、化学の話をするのに化学の話をしていないことが最大の、そして核心的な問題なのだとおもう。「サブカル女の趣味は歴代の男の趣味」と同じで、女にはそれ自体の価値はわからないから、女の子は難しい話をすると引いちゃうから、恋愛とかお洒落とかおいしいとかのフィルターを通さないといけないというすさまじく侮蔑的な決めつけがあるのだ。そして絶望的なことに、恐らくは彼らの主観では「女の子を理解しようとした」だけで人間を侮辱したという自覚はまったくないのではないか。新聞沙汰になるほど批判されたあげく、女の子はやっぱり難しいみたいに受けとめていても私は驚かない。

 

あるいは別な可能性として、化学を学ぶと女性にモテるという方向から男性向けにアピールしているのかも知れないが、その場合のお話にならなさは言うまでもないだろう。

 

【追記】2018.6.12

scienceportal.jst.go.jp

会長の川合氏について調べてみたら女性だった。これまでのキャリアの中で、あるいは今でもあれこれ嫌な目に遭って来たのではと思うけど、もし動画の内容が毎日の記事の通りだったとして、何とも思わなかったのだろうか。あるいは出来てしまったものに駄目出しするのは忍びなかったのか。

それから外注したのだろうけれど業者の提案はどこからどこまでで、学会の意見はどの部分にどの程度反映されているのかなど、謎はいろいろある。お金をかけて外注したあげくずれた広告が出来上がるなら、素人撮影でもいいから会員が自分の研究を紹介するミニレクチャーなどを公開した方がよほど良かったのだ。