免許センターの食堂には怒られに来た人たちが集まる

郵便局の深夜窓口には独特な雰囲気があってよい。

思えば深夜窓口というのは、みんな何らかの理由で切羽詰まっている人たちが集まっている。こういう風に、似た状況の人が集まりつつ具体的状況はお互いに知らないし話もしないという空間が好きなのである。

この前の夜中には、局員がどうして分かるのかこれは返信用封筒を入れないといけないものですよ、などと書類の出しかた指南をしていた。言われた若い女性は、あっ、じゃあもう一度入れ直します、などと答えている。

入試か何かの願書のようだったが、声や話し方など高校生には聞こえず、20歳は過ぎているように感じた。別な学校に入り直すとか、いったん働いた人とかだろうか。