全てが中途半端

わたしはどこに行っても誰ともしゃべらないということはあまりなくて、一人くらいとは親しくなる。しかし二人以上とは親しくならない。するとどんなことが起きるかというと、たまに結婚式などに呼ばれると確かに新郎とは親しいが他の参加者とは同じクラスだった記憶はあるものの当時は一度もしゃべったことがなかったり、名前すら忘れていたりでどうにも気まずい時空間が発生するのだ。もっとも、私以外の人は何やかや盛り上がっているので気まずいのは自分だけという可能性もある。

ちなみに私が絶交とか音信不通を極度に恐れるのは、単純に友達が少ないだけではなく、このように共通の友達というものがいない場合、いったん関係が途切れるともうそれっきりになりがちだからである。