それは生きてることなんだ

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講談社現代新書の『ウルトラマンが泣いている』は読んでいるのだが内容をあらかた忘れてしまったので、権利関係ではなくて中程で語られている平成ウルトラマン批判について思うところを書きたい。

商業主義とメッセージ性は必ずしも対立するものではない、というのはすでにいろいろな人が指摘している通り。これももう私も含めてずっと言い続けていることだが、特にオーブは玩具販売上の縛りを逆手に取ってヒーローの罪と再生というドラマを作り出している。こういう嘘から出たまことみたいなのも娯楽作品のおもしろいところだろう。

それといつも思うことなのだが、子供が何を欲しているか、子供に何を伝えるべきかは創業者が一番わかっているという発想自体が、円谷一族の奢りだったのではないか。80が教師なのはプロデューサーの要望で円谷プロは毛嫌いしていたと聞くが、私はむしろ先生編の記憶の方があざやかだ。メビウスの80回も同窓会という設定だったけど、結局は制作側もウルトラマン先生の魅力を認めざるを得なかったのではないだろうか。

仮面ライダーだって、石ノ森章太郎は怪人としてデザインしていたというエピソードがありますよね。