腰のマッサージ動画は意外に少ない

youtu.be

Youtube三大マッサージ動画の一つ。

この人も柔らかさと張りを兼ね備えた声で聞いていて心地よく、「アプローチ」みたいな独自の口癖があるのも良い。 

腰の左右を揉む際に揺らしながらされると何ともいえない快感があるが、この動画の「金魚運動をさせて」のあたりはものすごく気持ちよさそう。仙骨の上をこぶしでグーッと圧迫されるのも最高だとおもう。それから動画でも言っているが、このモデルの人は肩甲骨の下にずぶずぶと指が入っていく柔らかさがすごい*1。マッサージ動画はこういう場面があると見ていて気持ちよい。

 

「相手に呼吸を合わせて」「内臓の変化を感じ取りながら」はオカルトじみているというかそんなことが出来るわけないだろうと思うが、呼吸を合わせるというのは私が親などの肩を揉む時にもやっていた。そうすると相手の凝っている部位が自分の身体上に感じ取れるような気がするのだ。もちろん気がするだけだが、相手の様子を見ながら丁寧にすることにはつながるので、無意味ではないと思っている。 

そしてこの人のマッサージをぜひ受けてみたいと思わせるのは、全体にあまり力をかけてごりごりやってはいないこと、受け手の体を驚かせないことを第一に考えている点である。特に4:29あたりからで語られている、凝りを無理にほぐそうとせず、その周辺からアプローチする、8:08からの骨がずれていれば無理に戻そうとせず指を添えるだけにするといった考え方は、その効果の有無に関わらず施術者への信頼を高めるものである。

*1:たまたま『群像』7月号に綿矢りさが「まっさーじ放浪記」という随筆を書いていて、そこに肩甲骨周辺を細かくほぐされるのは気持ちよく、それがうまい人は腕の筋の処理もうまいといったことが書いてあるが、この動画がまさにそれではないだろうか