宇宙で私だけ

太陽系に最も近い恒星はケンタウルス座のα星で距離は4光年という話を聞いて、幼いころは宇宙の広さにおののいたものだが最近ではずいぶん近いなと思うようになった。4年という時間に対する感覚が子供時代とはまるで違っているからだろう。

 

そんなことを思ったのは黒田硫黄の『セクシーボイス&ロボ』を読み直している最中のことで、この作品では妻子のいる年齢の相模武夫が一番近い星の遠さが悲しいと言い、14歳のニコはぴんと来ない様子なのがおもしろい。もちろん、それにはそれぞれの意味があり理由がある。